「小一の壁」という言葉を聞いたことがありますか?
共働きの親が、子供を預けながら働き続ける場合、
子供が保育園から小学校に上がるときに感じる障害です。
この「壁」について考える機会がありましたので、ご紹介します!
「小一の壁」って何?
子供が未就学児の場合は保育園で遅い時間まで預かってもらえますが、
小学生に上がるとそうはいきません。
小学校が15時ごろ終わったあとに学童保育を利用したり、かぎっ子になって家で子供だけで過ごす必要があります。
また、小学校では宿題も出されるので、そのケアをするのも親の役割になることが多いそうです。
私の体験を紹介します
先日、私の先輩社員がまさにこの「小一の壁」にぶつかって悩んでいるということを話していました。
そのときのツイートしたことが、Twitterでちょっとバズったので、
少しこの問題について考えました。
こちらのツイートです。
https://twitter.com/mirror427/status/1315863464343003136?s=20
先輩のお子さんは小学生で放課後は学童保育に通っています。
しかし、学童が荒れているために、毎日学童に行きたがらないとのことです。
先輩はフルタイムで働いているため、18時すぎまで家に帰れません。
県内に住んでいる実母に、放課後の見守りをしてもらっているそうです。
今は何とかなっているけど、いつも親に頼むわけにはいかないし、この状態がいつまで続くか不安だ…ということを話してくれました。
この話をきいて、小学生の親にも時短勤務を認めてくれたらいいのに。
と思ったのでツイートをしました。
世間的には、時短勤務が認められるのは子供が未就学児の場合が多いと感じております。
「小一の壁」を構成する3つの要素
このツイートをしてから、いろんな立場からのコメントをいただきました。
そのコメントは大きく3つに分けられます。
小一の壁は、これらの要素が絡んだ複雑な問題なのだな、と考えさせられました。
どんな反応があったのかを紹介します。
1・学童に問題がある
主に子供を学童保育に行かせている親からの意見としては、
・学童が荒れていて子供が行きたがらないことがあった
・学童の雰囲気に合わず、転所、退所した
・学童によっては保護者の負担が大きい
・そもそも学童がいっぱいで入れなかった
などの声がありました。
学童保育に預けられて、そこで一安心ではなく、子供や環境によっては学童に通えなくなることがあるのですね。
私の先輩社員のお子さんも、これに当てはまります。
2・子供の特性を考慮するべき
子供によっても特性はさまざまで、一人の時間が好きな子、みんなと遊びたい子、特定の場所では態度が大きくなってしまう子などがいます。
学童の性質と子供の性質がマッチすればいいのですが、そうでない場合は子供が行きたがらないこともあります。
また、保育園から小学校に上がるときは、環境も役割も大きくかわります。
敏感になったり不安定になったりする子も多いので、子供の立場や気持ちをよく理解して、寄り添ってあげることが大事との意見が多かったです。
3・働き方をそもそも見直すべき
小学校のシステム自体が、家庭に専業主婦が多かった時代から変わっていない。
そして、フルタイム勤務もこのご時世では無理がある。
双方の仕組みが歩み寄るべきという意見もありました。
小学校に限らず、子供を育てている限り、中学高校でも難しいことはあるし、ケアが必要なことは出てきます。
そのときに立ちはだかるのが、8時間5日間働くフルタイムの働き方です。
この働き方をもっとフレキシブルにしてほしいという声が多かったです。
例えば、必要なときに時短勤務を認めてもらう。
裁量性労働や在宅勤務を取り入れて、コアタイムに会社にいなくてもフルタイムで遜色なく働けるようにする。などです。
これらが、「小一の壁」問題にまつわる要素だと感じます。
この問題の答えは多分一つではなくて、子供ごと、家庭ごとに最適な形を見つけていくことが大事なのだと思います。
「小一の壁」を乗り越えられる、我が家の形を見つけたい
私も上の双子があと2年半で小学校に上がるので、働き方を含め、あるべき形を探っていきたいと思います。
みなさんも、それぞれの形があると思います。
小一の壁をどう捉えて乗り越えていくか。
答えの出ない問題かと思いますが、
この記事が考えるきっかけや判断材料になれば幸いです。